top of page
執筆者の写真medicaproject 医療福祉ライター今村美

バイブル




この人ほんとすっげぇな!と思っている編集者の


「一流の物書きになるには、性格が悪くないとアカン」との文章を読んで


じゃあなれるな、一流に


と、再確認した自分の性格の悪さ!


いいんだ


一流の物書きになれるのなら。


一流の物書きになるのに必要なら。


と思っていた矢先、

糸島にある本屋アルゼンチンで入手した近藤康太郎さんの『三行で撃つ』。


なんでいままでこの本を手に取らずにここまで来れちまったんだろう??


この本には


「つまり、善く、生きている人。それが、いいライターだ。

いい文章を書くとは、畢竟、いい人になることだ。」


と書かれていた。


両者は、正反対のことを言っているようで、本質的には同じことを言っている。


同じことを真逆の言葉で表現できる文章のおもしろさよ。


銃の代わりに言葉を放てる、ライターという業の深い仕事を生業にできているというのに


友人が「私の本を書いて」と言ってくれなかったら、

本を出版するってことにならなかったら、


これほどまでには「書く」に向き合わずに、また数年を過ごしてしまっていたかもしれない。


そんな自覚もつもりもさらさらなかったけれど、かつての書くことへの真摯さや誠実さがいつの間にかかすんで、いかに惰性で書いていたかを思う。


言うてることの一つひとつが丹田から納得できて、こころから「この人の真似をする」と思えた一冊。


ギリギリの際でこういう一冊と出会えてしまう強運。

最新記事

すべて表示

Happy Birthday

Happy Birthday to me! というわけで、四捨五入してアラフィフ突入. 子どもの頃から早く年を重ねたくてしかたなかったけれども、 人生100年時代、四捨五入してようやく折り返し地点. よく生かされてきたといえばいいのか、まだまだこれからといえばいいのか....

Life Story

だれかの人生を物語に仕立てていくことのおもしろさを知ってしまったので、いま書いている本の原稿を書き上げたら、また別のだれかの人生を物語にしようと思う。 別のだれかというより、またもや「次は私の物語を書いて」といわれたその人の人生があまりにもおもしろいから、その人の人生を物語...

Scientist & Novelist

元科学者(研究者)で小説家✖️科学者の対談。 元々研究者を目指していたこともあるからか、研究者とか科学者とかいう人種特有の純粋性や生真面目さ、ストイックさは、心地がよいし、やっぱり好き。 この対談を原稿にするお仕事をくれた昔ながらの友よ、ありがとう。 持つべき者は友。...

コメント


bottom of page