2018年度は半ば私設学童を開いているような状態だったので、他人の子どもも含め、子どもと接する機会が本当に多い一年だった。
子どもの頃から子どもが苦手で、実の親にすら子どもは持たないで仕事に生きていくのだろうと思われていたような人間が、妊娠出産して自分の子どもを持っただけでなく、他人の子どもまで見るようになるのだから、人生はホントわからない。
いろんな子どもを見ていると、「みんなちがって、みんないい」とか「個性」なんてことを言うまでもなく、本当に違う。同じ親から生まれてきたきょうだいでもまったく違う。
もちろんきょうだいでも先に生まれるのかあとに生まれてくるのか、その他諸々まったく同じ条件で生きているわけではないのだけれども、それを差し引いても、「本人の資質」としか言いようがないくらい個々に違う。
親の責任とやらを逃れるつもりはないけれど、親の育て方とか家庭環境では到底説明し得ないくらい子どもの個体差は大きい。いろんな子どもと同じ釜の飯を食らっているうちに、その思いはさらに深くなった。
だからこそ、子どもは親だけが育てるのではなく、たくさんの人間が関わって、ごちゃまぜに育ったほうがより愉快な化学反応が起きるのではないか、と思う。そもそも親子だからって相性がいいとは限らない。
4月からますます忙しくなるし、ひとまず私設学童は開店休業状態にはなりそうな気配ではあるものの、困った時はお互いさま。気軽に「ちょっと今日お願い」と言ってもらえて、「はいよっ」と言えるくらいの時間と心の余裕は死守したい。